三重の実物図鑑 いにしえの津
期間:2021年6月19日(土)から7月18日(日)まで
【内容】
|
展覧会概要三重県総合博物館が位置する津は、中世には湊を中心に栄え、近世には城下町としてにぎわいました。津に関係する館蔵の古文書や資料から、当時の様子の一端を紹介します。 主な展示品岩田橋の擬宝珠(ぎぼし)津藩2代藩主藤堂高次によって架けられた岩田橋の欄干の擬宝珠で、津の鋳物師、辻但馬守吉種(つじたじまのかみよしたね)・辻越後守重種(つじえちごのかみしげたね)兄弟の作で、寛永12(1635)年の年号の銘があります。津城の鯱瓦(しゃちがわら)個人の収集資料で、津城で使われた瓦だと伝わるものです。藤堂高虎書状津藩初代藩主藤堂高虎による書状です。宛て先は不鮮明ですが、30個入りのアワビ2桶が到来したことや、大坂城築城のことなど7か条を記したものです。藤堂高次書状宛て先、年代ともに不明ですが、鯉と吉野葛を贈られたことに対する礼状です。古安東焼 色絵草花文手鉢(こあんとうやき いろえそうかもんてばち)安東焼は、寛保年間(1741から44)に津藩が萬古焼の沼波弄山(ぬなみろうざん)の弟子瑞牙(ずいが)を招いて、安東村(現在の津市長岡町付近)で始まったものです。本作品は、安東焼が幕末に復興される以前の、数少ない古安東焼です。 |