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第33回spcafe 一人学際って?

イベント企画団体名 spcafe
分類項目
想定する対象者
中学生以上の一般市民を想定
専門知識や高い関心を持つ人を想定
実施形態 サイエンスカフェ
企画の趣旨 科学者と科学者、市民と科学者の交流とディスカッション
実施規模 約30名
開催予定日 2013/06/28(金)
開催日程 17:00〜18:30
開催地区 名古屋市内
開催場所 クレイグスカフェ(名古屋大学理学部E館1階)
イベントの
問い合わせ先
イベント
詳細URL
http://sxpxs.org/spcafe.html
詳細

別分野と考えられてきた地球物理学・地球化学・地質学をまとめて創設された地球科学の看板にひかれて、1953年名古屋大学に赴任した。しかし、それは名前だけの実態だった。そこで、私は考えた。地球は縫い目のない織物なので、舞台とそこに演ぜられるドラマの面から見よう、手段はどうでも良い。1966年にSeamless Earth Science (SMLES) 憲章を出した。原動力は「自然への知的好
奇心」と「社会への貢献」だ。
SMLESの中身は、「一人学際」、つまり巨大科学に対置される「等身大科学」の教育だ。当時盛んだった矢作川上流の開発現場に住み込み、地質・水質・生物の調査を一人でやり、自然と人との通訳・住民と事業者との通訳を勤める「アセス助っ人」の養成だった。もう一つのSMLES (Simulation Earth Science)のグループがあり、これも一人学際で、警戒宣言発令時の帰宅行動から地球生成初期プロセス、一人学際のノウハウ共有の情報管理システムまであった。
1990年、SMLES教育は私の定年退官で終わったが、「アセス助っ人」の活動は続いている、今必要なのは原発事故・南海トラフ地震・食品リスクへの対応の社会的合意に働ける「防災助っ人」の養成だ。東海地域はその宝庫と考える。