アーカイブ

絞り込み検索

未来の医療を占なう-コンピュータ外科と医療画像処理に関する市民公開講座

イベント企画団体名 MICCAI2013 組織委員会
分類項目
想定する対象者
中学生以上の一般市民を想定
実施形態 講演会
企画の趣旨 市民公開講座
実施規模 800名
開催予定日 2013/09/22(日)
開催日程 プログラム
14:00 新概念マイクロマシンは未来医療を拓けるか?―手術ロボットから再生医療まで― (生田幸士先生)
15:00 外科医の新しい目と脳と手を創る (村垣善浩先生)
16:00 計算解剖学とその診断・治療への応用―コンピュータが生きていいる人体を解剖する― (小畑秀文先生)
開催地区 名古屋市内
開催場所 名古屋大学東山キャンパス 豊田講堂 (名古屋市千種区不老町)
イベントの
問い合わせ先
MICCAI2013 市民公開講座事務局 E-Mail: miccai2013@intergroup.co.jp
イベント
詳細URL
詳細

未来の医療を占なう-コンピュータ外科と医療画像処理に関する市民公開講座


生田幸士先生

「未来の医療を占なう-コンピュータ外科と医療画像処理に関する市民公開講座」

80年台,世界初の内視鏡ロボットから現在まで医用ロボット,医用マイクロマシンを研究してきました.90年初頭,マイクロマシンを3次元にする「マイクロナノ光造形法」の開発に成功.近年では、光で造り、光で動き、光を用いてpN以下の超微小力まで計測できる細胞サイズの「光駆動ナノロボット」まで到達しました。また化学反応装置をレゴブロックのように自由に組み立てできる「化学ICチップ」や,iPS細胞など「再生医療用の細胞実験用デバイス」,「柔軟な遠隔手術ロボット」など、常に「新概念」,「新発想」,「新原理」に基づく未来医療ツールを研究してきました.すべて九州工大,名古屋大学,東大の大学院生との共同研究です.講演では演者が長年実施してきた「たまご落とし」や「バカゼミ」などユニークな創造性教育も紹介します.ビデオを駆使し,小学生でも十分理解できる内容にしてあります.

 

村垣善浩先生

「外科医の新しい目と脳と手を創る」

「外科医は手術を行うことで患者さんの治療を行います。これまで良い手術を行うには長年の教育と経験が必要であり、難しい手術を行える外科医の数も少ない。このような状況を改善するために、テクノロジー(技術や機械)で外科医の機能を高めるシステムを開発しています。そのシステムは、術中に病気の情報を客観的に”見える化”する外科医の新しい目、見える化した様々な情報を集めて解析する外科医の新しい脳、ロボット等の機械によって治療を補助あるいは治療を行う外科医の新しい手からできています。具体的に、新しい目の例として手術中に磁石の力で脳の中にできものの取り残しがないかどうかを確認する術中MRI、車と同じように手術中に位置を示すナビゲーション、また言葉のセンターをさがすために患者さんを起きた状態で切開する覚醒下手術をお見せいたします。管制塔のような外科医の脳や手術用ロボットや新しい治療機械もビデオを中心に紹介いたします。よりよい治療を行うための先進的な医療技術の取り組みを是非ご覧ください。

 

小畑秀文先生

「計算解剖学とその診断・治療への応用―コンピュータが生きている人体を解剖する― 」

 

最近の診断等に用いる医用画像は非常に高精細化してきました。例えばXCT装置を用いれば、1mm位の小さなものまで三次元の画像として得られるようになっています。人体を解剖して肉眼で体の内部を観察するのとほとんど変わらない情報がXCT画像から得られます。我々がいま進めている研究プロジェクト「計算解剖学」では、医用画像をコンピュータで解析することにより、実際に解剖したのとほぼ等価な情報を画像から得る基盤技術を開発しつつあります。また、それを用いて、誤診や異常部位の見落としを防ぐ診断支援システムの開発や、実際の術中支援を行うシステムなどの開発も進めております。講演では、実際にどこまで臓器構造が求められるのか、仮想化人体の可視化や実際の手術支援への応用など、先端的な研究の現状を分かりやすく紹介します。

 

 

 

 

 

問い合わせ先

MICCAI2013 市民公開講座事務局(株式会社インターグループ内)

TEL: 052-581-3241, FAX: 052-581-5585, E-Mail: miccai2013@intergroup.co.jp