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第31回spcafe 分類構築の心理学と系統推定の歴史学

イベント企画団体名 spcafe
分類項目
想定する対象者
中学生以上の一般市民を想定
専門知識や高い関心を持つ人を想定
実施形態 サイエンスカフェ
企画の趣旨 科学者と科学者、市民と科学者の交流とディスカッション者と科学者、市民と科学者の交流とディスカッションと科学者、市民と科学者の交流とディスカッション者と科学者、市民と科学者の交流とディスカッション者と科学者、市民と科学者の交流とディスカッション者と科学者、市民と科学者の交流とディスカッション
実施規模 約30名
開催予定日 2013/03/06(水)
開催日程 17:00〜18:30
開催地区 名古屋市内
開催場所 クレイグスカフェ(名古屋大学理学部E館1階)
イベントの
問い合わせ先
大場裕一(名古屋大学大学院生命農学研究科)052-789-4280
イベント
詳細URL
http://sxpxs.org/spcafe.html
詳細

存在物(オブジェクト)の多様性を研究対象とする体系学(systematics)は,生物はもとより,言語・写本・様式・文化などの構築物まで含む広範なオブジェクトに適用できる普遍性をもつ.体系化を実践するための思考法としては「分類」と「系統」の二つがありえる.前者の「分類」的思考はオブジェクト間の類似性にもとづくカテゴリー化による体系化を目指す.たとえば,生物分類学の中心問題のひとつである「種問題(the species problem)」は,いまや生物学の垣根を軽々と越えて,認知心理学から科学哲学まで含む広範な議論の場を形成している.一方,後者の「系統」的思考は,時空的に変遷するオブジェクトに関する歴史の推定を目標とする.データに基づく最も妥当な系統関係を推論する作業は「歴史とははたして科学でありえるのか」という大きな問題を浮上させる.オブジェクトの多様性を分類と系統の両面から理解しようとするこれまでの試みの中で,さまざまな分類チャートや系統ダイアグラムが用いられてきた.それらを図像学的に見直すことにより,一般体系学におけるグラフィック・ツール(チェイン,ツリー,ネットワーク)のもつ意義に光が当たる.これらのグラフィック・ツールは,進化するオブジェクトの系統関係を推定し,さらにその分類体系を構築するための指針を提示することができるだろう.オブジェクト多様性とその変遷を研究対象とする諸科学は,歴史科学(William Whewell のいう「古因科学」あるいは Avezier Tucker のいう「歴史叙述科学」)としての共通点をもつだけでなく,データ可視化と情報グラフィクスの点でも相通じる要素を共有している.