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★オンライン サイエンストーク★ 「難治性皮膚疾患に挑む!―皮膚病の原因と最新治療法とは?―」 皮膚病の中には、未だ治療法が確立されていない難病があります。今回は、眼皮膚白皮症、膿疱性乾癬、天疱瘡の3つの疾患について、原因や治療法の最新研究成果をご紹介します。 ★「このような皮膚病があるのかと驚きでした」「貴重なお話でした」と、昨年のサイエンストークで好評だった、難治性皮膚疾患の最新研究トーク。今年は昨年と異なる3つの皮膚疾患について、全国の皮膚科名医がお話しします。皮膚病について普段あまり関心がない方にも、ぜひ聞いていただきたいお話です。ぜひご参加ください。 1.鈴木 民夫(山形大学医学部皮膚科学講座 教授) 眼皮膚白皮症(OCA)は、遺伝子変異によりメラニンの合成が減少、あるいは欠損するために発症する常染色性潜(劣)性遺伝性疾患です。メラニンが欠損する重症型の場合、皮膚はピンク色を示し、白毛、羞明、視力障害を生じ、眼振を伴います。わずかでもメラニン合成が進行する場合、成長とともに色素が出現し、頭髪の色が濃くなり、金髪あるいは黒褐色の髪になる患者もいます。幼少児期に蒙古斑を認めないのも特徴の一つであります。合併症を伴うタイプも存在することから、早期の正確な遺伝子診断がその後の経過観察に有用です。私どもが行っている遺伝子診断について概説します。 2.藤田 英樹(日本大学医学部皮膚科 教授) 汎発性膿疱性乾癬は、「急激な発熱とともに全身の皮膚が真っ赤になり、膿疱(うみが貯まったもの)が多数できる」ことを繰り返す病気です。尋常性乾癬とという皮膚の病気が元々ある方に発症する場合と、そうではない方にいきなり発症する場合があります。急性期には入院治療が必要となることも多く、患者さんへの負担は大きいと考えられます。しかし、日本においては諸外国よりも多数の治療薬や治療法がこの病気に認可されており、治療環境が非常に進歩しています。本講演では汎発性膿疱性乾癬に関して、どのような病気であるのか、また、どのような治療法があるのかを中心にお話しを致します。 3.山上 淳(東京女子医科大学皮膚科 准教授) 本来、自分の身を守るための抗体が、自分の皮膚の細胞表面に結合して水疱を起こす自己免疫疾患が天疱瘡です。その病態解明と診断については、自己抗体が結合するタンパクが明らかになった1990年代から飛躍的な進歩を遂げてきましたが、治療についても2021年に大きな展開がありました。天疱瘡という疾患の概要と治療に関する最新の知見、そして診療ガイドラインの最適化への試みについてお話しします。
●方法:オンライン(Zoomウェビナー) ●事前申込制、定員100名程度 こちらからお申込みください(Zoomウェビナーの申込フォームが開きます) ***** <参考> ・厚生労働省「難治性皮膚疾患克服事業」稀少難治性皮膚疾患研究 情報提供HP